紛争処理の事例
自賠責保険や共済からの支払い内容について、不服があり申請された事例のうち、当機構の調停により判断が変更された事例、変更されなかった事例をご紹介します。申請する際の参考としてご覧ください。
※下記は一般的な参考事例であり、実際の紛争処理においては類似の案件であっても結論が異なる場合があります。
保険会社(共済組合)の
自賠責保険金(共済金)が
変更された事例
01右肩関節の運動制限について
後遺障害に該当しないとした自賠責保険会社・共済組合(以下、自賠責保険・共済)の結論を、画像・医証等により可動域制限の原因は外傷性のものであることが判明したことから変更した。
02下肢の知覚異常等の
神経症状について
後遺障害には該当しないとした自賠責保険・共済の結論を、画像や治療経過等により認められるものとして変更した。
03頭部外傷による
精神神経の症状について
局部の神経症状として認定した自賠責保険・共済の結論を、画像や各種検査の結果などより高次脳機能障害として認められることから変更した。
04甲車と対向方向から走行してきた乙車が衝突した事故について
甲に重大な過失(7割以上)を認め減額を適用した自賠責保険・共済の結論を変更し、減額を適用しないとした。
05歯科治療について
認定対象外とした自賠責
保険・共済の結論を、受傷態様や画像等より本件事故により歯牙脱臼が生じたことは明らかであるとして支払対象となるとした。
保険会社(共済組合)の
自賠責保険金(共済金)が
変更されなかった事例
01両眼が見えにくいなどの
症状について
受傷態様や検査結果等により本件事故との相当因果関係は認められないとの結論に変更はないとした。
02下肢骨折の治療中に自宅内で
転倒負傷した手の治療について
本件事故との相当因果関係は認められないとの結論に変更はないとした。
03青信号で交差点に進入した甲車と赤信号で侵入した乙車が
衝突した事故について
甲車には過失はなかったとして損害賠償責任を負わないとの結論に変更はないとした。